360度カメラ

網走市

激動の時代に開拓が始まり、刑務所と共に発展を遂げた街"網走市"。現在では美しい風景が人々を魅了しています

巨木や熊笹が生い茂る原生林、流氷に閉ざされた海、過酷な環境の中始まった網走の開拓

天都山から望む知床半島
天都山から望む知床半島

故・高倉健さん主演の映画『網走番外地』が公開されたのは1965年の事。網走刑務所という名は一躍日本全国へと広まり、現在では北海道内でも有数の観光地として多くの観光客が訪れる街へと発展しました。
どこまでも続く美しい畑や流氷に埋め尽くされたオホーツク海など、多くの人を魅了する景色の背景には、過酷な開拓の歴史があります。
開拓当時の日本は明治維新後、蝦夷地と呼ばれていた名称を北海道と改め本格的な開拓のため日本中から団体入植者がやってきましたが当時は手付かずの森。
巨木を切る作業から生い茂る熊笹を刈り取る作業まで当時は全て手作業で行われ、支給されたのこぎりや鍬などはすぐにボロボロになったといいます。
さらに冬は海が流氷で閉ざされ、厳しい寒さから入植してすぐに冬は越せなかったと言われています。

網走刑務所とともに発展した街

網走刑務所 写真提供:(一社)網走市観光協会
網走刑務所 写真提供:(一社)網走市観光協会

開拓当時の日本は幕藩体制から天皇制へと変わり、日本中で反乱が相次いだ波乱の時代で国賊と呼ばれる罪人で全国の刑務所が溢れていました。
また、追い討ちをかけるように反乱の世によって心がすさみ、犯罪を起こす者も多く、収監するための刑務所が必要になっていました。
さらに、当時の日本は欧米の強国に追い付こうと富国強兵政策をとり、国を発展させるためには北海道の開拓が必要でした。
凍らない港を求めて南へと領土を広げていた当時のロシアから日本を守るためには北海道の開拓が急務だったことも重なっていましたが、当時に日本の財政に余裕はありませんでした。
そんな時に考え出されたのが、溢れている囚人を労働力として使い、北海道を開拓することでした。
開拓の為には人や物資を運ぶための道を整備する必要があることから、多くの囚人が作業に従事しましたが、当時は手付かずの原生林。作業は厳しさを極め、過酷さから怪我や病気で亡くなる者も多く、中には熊に襲われ亡くなる者も。
やっとの思いで拓かれた道は今でも多くの車が行き交っています。
また、囚人たちが拓いたのは道だけではありません。線路や港、空港までもが最初は囚人たちが切り拓き、今でも使われています。

流氷で閉ざされるオホーツク海

流氷に覆われるオホーツク海 写真提供:(一社)網走市観光協会
流氷に覆われるオホーツク海 写真提供:(一社)網走市観光協会

オホーツク海といえば北から海流に乗って流れてくる流氷を思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか。
海一面が氷で覆われ、冬の間は漁に出ることが出来ず、厄介な物なのでは?と考えてしまいがちですが、実は流氷の下はプランクトンが豊富!
オホーツクの魚介類は流氷のおかげで美味しく育っているんです。
また、最近では流氷にまつわるアクティビティも盛んに行われており、流氷の上を歩く流氷ウォークやクルージングを始め様々なアクティビティが人気を博しています。
日本ではオホーツク海でしか見ることの出来ない景色やここでしか出来ない体験が人気の秘密。
ぜひ絶景を眺めながらのアクティビティを体験してみてはいかがでしょうか?

網走の見どころ

網走監獄

網走監獄

網走といえば一番ポピュラーな観光地としてあがるのが網走監獄。
明治時代から実際に網走刑務所で使用されていた建物を移設し、展示しています。
当時、囚人たちが機械を使わず手作業で作業を行なった為、梁や柱には荒く削ったあとが残されています。
様々な展示から過酷だった当時の刑務作業の様子や、実際に刑務所で暮らしていた囚人たちの生活の様子がリアルに展示されています。

網走監獄ホームページ
https://www.kangoku.jp

流氷硝子館

流氷硝子館

網走の道の駅『流氷街道網走』のすぐそばに位置する硝子工房。
店内では実際に硝子製品の製作を見られる他、工房で製作された製品の販売や体験も行なっています。
店内奥にはカフェも併設されており、オホーツク海に浮かぶ帽子型の大きな岩『帽子岩』を望み、ゆったりと過ごすことも出来ます。

エコで綺麗な硝子製品

ここで作られる硝子の原料はなんと廃棄された蛍光灯。エコで綺麗な硝子製品が手づくりで製作されています。

流氷ガラス館ホームページ
https://www.ryuhyo-glass.com

オホーツク流氷館

オホーツク流氷館

網走市街が一望できる天都山にあり、3階のテラスからは網走湖をはじめ、能取湖、濤沸湖、藻琴湖が見え、さらにはオホーツク海、知床連山まで360度を見渡すことが出来ます。
館内ではクリオネやフウセンウオなど、オホーツク海に生息する珍しい生き物を飼育しているほか、流氷の世界体感室ではマイナス15度の室内で本物の流氷に触れることも可能!
濡れたタオルを凍らせるしばれ実験も人気となっています。

オホーツク流氷館ホームページ
https://www.ryuhyokan.com

網走流氷観光砕氷船おーろら

写真提供:(一社)網走市観光協会
写真提供:(一社)網走市観光協会

網走といえばやはり流氷!氷で閉ざされた海を砕氷しながら進み、流氷を間近に見ることが出来ます
どこまでも続く氷の景色はまさに絶景!運が良ければアザラシや国の天然記念物に指定されているオオワシに出会えることも。
冬のオホーツク海を気軽に楽しめる人気の観光船です。
運行期間、出航時刻、乗船料金等はホームページにてご確認ください。
https://www.ms-aurora.com/abashiri/

アクセスaccess

航空便
新千歳空港〜女満別空港(JAL,ANA 約50分)
札幌丘珠空港〜女満別空港(HAC 約50分)
羽田空港〜女満別空港(JAL,ANA,AIRDO 約110分)
成田空港〜女満別空港(Peach 約135分)
関西国際空港〜女満別空港(ANA,Peach 約150分)
伊丹空港〜女満別空港(JAL 約130分)
中部国際空港〜女満別(ANA 約120分)

女満別空港
女満別空港ホームページ
網走市街へは車で約30分
空港前にレンタカーあり

空港からのアクセス
網走・大空方面→詳しくは網走バスホームページをご覧ください
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網走市の特産品items

  • オホーツク一夜干しセット

  • 網走産開きホッケ【中サイズ2枚】

  • ケダマ【網走産毛蟹1尾を丸ごと堪能】

  • かにハラミ3種セット【わずか3%の希少部位を贅沢に味わえる逸品】

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